実際に大阪でオリックスファンはアウェーという感覚を語ってみる

贔屓コラム

こんにちは。みず(Twitter)です。

ぼくが大阪に移住してから4か月半経った。

この間に感じた事は、

やはり、周りにリアルでオリックスファンがなかなか見つけられないという事実。

そして街にもオリックスバファローズの匂いを感じる所がないという事実(オリックス銀行やオリックスレンタカーならあるけど…)。

そして「やっぱり阪神圏なんだなあ」と思わされてしまう事実。

つまりオリックスファンは影を潜めて生きているのだ。

大阪が地元なのにオリックスファンがアウェー感を持っているこの当たり前の現象について、今回は検証してみる。

オリックス本拠地京セラでも…

ぼくは京セラに行く場合、地下鉄経由だけで最寄りのドーム前千代崎駅まで行ける。

京セラドーム大阪に行くには、だいたい4つの駅からのルートがある。

ひとつは先ほど述べたメトロのドーム前千代崎駅。あと阪神なんば線のドーム前駅。少し離れているがJRの大正駅とメトロ中央線の九条駅である。

京セラに来場する観客は、だいたいこの4つのどれかを利用していると思う。

しかし現地に行く道中で、「これから野球に行くんだ」って人をほぼ見ない(時間にもよるけれど)。

見るとしたらたまの満員御礼の日か、甲子園と重なっている場合の阪神ファンである。

これからオリックス見に行きますという感じの人と流れが一緒になるのは、

もうドーム前千代崎駅に来た時。

またそれまで地元であるはずのオリックスバファローズの影すら街にはない。

ドーム前千代崎駅でポスターがあったり、

ちょっとオリックスのチーム風な装飾がしてあるだけで、あとは何も見ない。

このあたりは中日ファンがナゴドに行く時と余り変わらないが、

それでもまだドーム前矢田駅の雰囲気や道中の名城線にドラゴンズ臭は感じる。

ただオリックスにはそれがないのだ。

仕方ない、ただでさえ観客動員数が少ないのだから…。

1.地元密着型と言えない球団事情

現在のオリックスバファローズが誕生するまでの歴史は後程書くけれど、そもそもは近鉄や阪急、またオリックスブルーウエーブの神戸時代が合併していっしょくたになった球団が、現在のオリックスバファローズである。

それだからか、現地のファンの着用ユニを見ても良くも悪くもバラバラである。

千葉ロッテや近年では横浜DeNAのファンに見られるのは団結感さえ思わせる着用ユニ。

だがオリックスファンの場合全く統一感はなく、ファンはその時その時の思い思いのユニを着てるかのように思う。

近鉄や阪急の復刻ユニも販売されているから、それを着てる人もいるので見ているとバラエティ豊かである。

ぼくは逆にその方が好きではある。ユニの集め甲斐があるし、気分に合わせて着ていけるからだ。

少し話がそれたが、そういう事情からオリックスという球団自体がまず、大阪にどっぷり腰を据えた球団かというと、そうでないというのも人気が出ない一因だと思う。

もしぼくが横浜市、それもハマスタに近ければ近いところに住んでいたとしたら、嫌でもあちこちでベイスターズのポスターやら商業施設や何かでキャンペーンやらを見かけることになる。

恐らく広島などもそうで、住んでいないからわからないけれどJR中国の広島県内などを走っている車両の中吊り広告などで、企業と広島球団がタイアップした企画の宣伝ポスターを見かけることがあるとは聞いている。

しかし大阪で、オリックスでは殆どそのような事は感じられないのが実情である。

追い打ちをかけるようだが、京セラドーム大阪の最寄り駅のひとつであるドーム前駅は阪神電鉄所有。

京セラが最寄りであっても、オリックスファンには罰ゲームになるかのように

阪神タイガース関係のポスターやなんかで埋め尽くされているのが現状である。

2.複雑な合併事情の関係からファンが減少

こうした球団自体の複雑な歴史が背景にあるがゆえに、昔の大阪のパ・リーグファンがただでさえ少ないのに離れていっているという現実もある。

野球ファンになる人にとって、恐らく家族の影響が少なからず大きいという人は多いと思う。

今でも家族連れを様々な球場で見かけるけれど、子供の頃の記憶というのは実は鮮明なもの。親に連れられて行ったチームのファンになる、つまり親子二代でファンですよって人もいる。

逆のパターンでいうと親が熱烈な巨人ファンだとしたら反面教師で阪神ファンになるとかそういうのもあると思う。

しかし現在、オリックスバファローズには昔あった大阪球団のうちの阪急、近鉄、ブルーウエーブ、はたまた南海など大阪を本拠地としていた球団の匂いは全くない。

だから親子二代続いてますよってファンも少ない。

それどころか最終的な合併において、元近鉄や阪急ファンだった人々が現在の野球にすっかり冷めてしまって、ファン辞めましたというパターンもある。

加えて昔の近鉄しか好きじゃありませんという人もいたりするし、それはそれで否定はしないし、現実であることに変わりはない。

それだから今のオリックスを見ている当時のファンからしてみれば、些か時代からおいていかれている感がしてしまうのである。

こればかりはどうしようもないと言えるだろう。

3.オリックスというとどうしてもイメージが地味

街中がそんな感じであるからなのか、弱いからなのか、今のオリックスにはどうしても「地味」というイメージがついてまわる。

そして、ファンだというとツッコミが入ることもよくある。

選手と言っても一番人気があるのが吉田正尚くらいだけれど、野球ファン以外の人が知っているかというとそうでもない。

仙台にオリックス戦を見に行って楽天ファンに「あれ、今日Tスタメンじゃないんだ」と言われても、当のT-岡田は二軍で行方不明だったりする。

そのくらい認知度はない。

後述でも述べるが、関西にはドカンと阪神という巨大球団(巨人球団ではない)の存在が大きい。

野球を知らない関西人はとりあえず阪神ファンを名乗るし、実際阪神ファンは多い。

最悪だと阪神とオリックスの試合が甲子園と京セラで重なる日などに、大阪市内でユニを着てると阪神ファンに絡まれる例もある。

そのせいか同じ関西のよしみで阪神兼任オリックスファンがいる一方で、オリックスファンで阪神が嫌いだという人もちらほらいる。

だが、阪神ファンはそんなオリックスファンのことなどほぼお構いなしである。

また、大阪に根づいていないのは、ブルーウェーブという前身で神戸がホームであった事で、今でも年に数回はほっともっと神戸で試合がある。

試合数が年々減ってはいるが、同球場が観やすいとの評判もあって神戸開催を望む声は多い。

何よりブルーウェーブ時代の名残でオリックスを応援しているファンもいる故に、何となくオリックスは大阪と神戸の中間という微妙な立場に居続けている。

そんな中途半端さも手伝ってかなのか、特別なチームカラーも感じられない現在のオリックスバファローズという球団は12球団一地味という不名誉なイメージをもらっている。

4.オンデマンド化によるファンの分散化

昔は地元球団を応援するというスタンスも強かったし、何よりも巨人と阪神という存在は歴史的にも大きい。

阪神が関西に巨大球団として位置しているだけではなく、巨人ファンもまた全国的にどこにでもいる。関東より少なくても、関西にも一定の人数はいる。

また先ほど述べた地域密着型の球団で地元と一緒に盛り上がっているような、横浜や広島、はたまた楽天や日ハムなども地域のファンを獲得している。

そして全国の地上波でTV中継がほぼなくなった今、相当野球を見るのが好きなファンはBSやCSに加入したり、或いはインターネットの配信で比較的手軽で安く見ることが出来るようになった。

インターネットの発達によって地元から遠くても応援するファンも多い。

それだからか情報発信能力が高かったり、圧倒的に強い球団は影響力をもたらす。

ソフトバンクだったり、昨年までの広島であったり。

2年連続して優勝した西武もそうかもしれない。

また応援が斬新であったりイメージ的に明るい球団というものはあり、千葉ロッテだったりドラフトでだいたい話題になる日ハムだったりだろうか。

後はマスコットが超有名なヤクルトなどは、ファンと言ってもあまり暗いイメージを持たれにくい。

逆にオリックスの目玉はとか、京セラの目玉は何なのかと言われても、せいぜい応援団の質の高さ位しか筆者は挙げることが出来ない(野球素人に対してならだが)。

しかし、野球ファンともなると、その応援団もオリックスは歌詞が覚えにくいものが多い。

応援だけならヲタクの域に入りそうなので、一度行っただけではなかなか子供などには覚えられないのもあるだろう。

まあこれも、ぼくは逆に覚えられないから球場に通っている一因だし、個人的にオリックスの応援団は技術的な面でも12球団で一番だと勝手に思っているけれど。

なのでいくらCSで全国放送されていても、逆に東京にいた方が様々な球団のファンが存在しているので、オリックスファンと言っても関西ほどツッコミは受けない。

オリックスの球団の歴史とその影響

オリックスの球団の歴史は非常にややこしく語りにくい。

かつてパ・リーグで大阪に本拠地を構えていた球団は3つ。

しかし1988年に南海はダイエー(それも身売りされ現在はソフトバンク)、さらに同年続いてオリックスが阪急ブレーブスを買収し、オリックス・ブレーブスを経てオリックス・ブルーウェーブとなった。

21世紀に入って、球界再編に伴って大阪近鉄バファローズがオリックスに吸収される形で消滅、2005年に誕生したのが現在のオリックス・バファローズである。

それだから、当時は同時に創設された楽天イーグルスに近鉄の選手が流れ込んでいく一方で、大阪のオリックスを受け入れられないファンの事を「近鉄難民」とネット用語?で用いられていたりもした(現にいまでもそういうファンはいるのが事実)。

近鉄難民の気持ちは、自分の贔屓球団に置き換えてみたら分かるものだ。

もし突然自分の贔屓球団が消滅したらどう思うだろうか。

応援している選手はいても、球団そのものがなくなる事はある意味身売りより辛いかも知れない。

ぼくは近年本格的にオリックスのファンになったばかりなので、今まで長い野球ファン歴の中でそのような体験をしたことはないのだが…。

とどのつまりは、関西クラシックといって現在のオリックスバファローズの選手たちが当時の阪急や近鉄の復刻ユニを着て試合をして、応援歌を当時のものに割り当てても、

それに違和感を覚えるファンも少なくないので、このイベントが賛否両論なのは事実である。

その位色々複雑であり、しかも現在のオリックスバファローズになってからは優勝したことすらないのだから。

追い打ちをかけるような関西メディア

ただでさえ全国のスポーツニュースでも、プロ野球のコーナーでも、よっぽど特別な事があろうがなかろうが、相手目線で語られてしまうオリックス。

試合結果だけで終わる日も少なくない。

関西のローカルTVではCSと連動して阪神の試合をやっているから、夜にどこかの飲み屋にいくと、だいたい阪神の試合が流れていることも多い。

新聞などはもう語るまでもないだろう。

爆勝しようが、ちょっと連勝しようが、誰かがプロ初勝利を挙げようが、正尚がいくらホームランを打とうが、サヨナラで勝とうが、スポーツ新聞の一面にはならない。

大抵は阪神か他の球団のニュースである。

他のテレビの情報番組の中身にしてもやはり阪神なのである。

オリックスが好きなファンは、阪神が嫌いというよりそれ以上に関西メディアが嫌いなところがあるのである。

そりゃこれだけ報道することが違えば当然で、ちょっと位オリックスの事を取り上げてくれてもいいじゃないかと思うのである。

しかし、現実は厳しい。メディアも結果が一番である。

ファンの少ないオリックスの事を取り上げても、見る人も読む人も少なくなるのが分かっているからなのだろう。

そして京セラはガラガラなのだ。

プロ野球の試合がTVで減少しているにも関わらず全体の観客数は伸びているプロ野球界にとって

「そうだ、今日野球場に行こう」

そう思い立ち好きな席が取れる球団なんてもはやオリックスが唯一だと言っていいのだから。

まとめ・オリックスファンはどうしたらいい

書いてるだけで、オリックスファンになるだけでネガティブな事しかないじゃないかと思えるような感じになってしまった。

しかし、事実上オリックスバファローズになってからファンになったという人は、あまりオリックスファンを辞めたというパターンも聞かないのも事実。

あるとしたら近鉄戦士がいなくなったからというケース位だろうか。

そういうファンはやはり現行の体制になって年数が浅いので、若いファンが多い。

外野で応援するのも若者の方が熱心(これはオリックスに限ったことではないのだろうが)なので、難しい応援歌もしっかり覚えて球場に来る。

そしてオリックス応援団のラッパや太鼓の上手さに感動している人間もいたりする(ぼくの事か?)。

家から出ないオリックスファンは、関西だから身の狭い思いをせずに京セラに来て欲しいと筆者は強く願っている。

大抵空いていても応援団の後ろブロックは人でいっぱいになることが多いが、着用しているユニがバラバラでも、応援が一体化した時の迫力は他の球団では決して味わえないと胸を張っていい。

それでも、やはりチームが勝つのが一番いいのだが。

先日、18年前近鉄が優勝した瞬間の映像を観た。

京セラは満員で、しかも薄く「SKY A」と入っている。

SKY Aは今阪神に最も力を入れているCS局である。

要は、阪神という巨大空間をも打ち破るには、今のオリックスにどうしても強くなってもらわないと困るのである。

困るというか、オリックスファンが関西でアウエーという状況から抜け出すには、いくら球団が京セラで企画を打とうが何をしようが、

結局は勝ち続けてもらうしか方法はない。

という非常にベタな結論しかやはり出てこないのだ。

いつかそんな日がくるのを夢見ながら、まだ慣れない大阪の土地で今日もぼくはオリックスファンとして生きる毎日を送ることだろう。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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