【選手ファイルVol.3】鳥谷敬(元阪神・現ロッテ)

選手ファイル

(出典:http://skippbeat.hatenablog.com/)

(※この記事は2019年11月時点のものです)

今から約5年半前のことだった。5月か6月。

ぼくは憧れの「聖地」甲子園を初めて訪れた。

阪神と、確か西武戦で岩崎と菊池の投げ合いで、阪神がぼろ負けに近い試合をしたときだった。

その日、ひっそりと1500安打を達成した。

それが鳥谷敬である。

その鳥谷が今、阪神を追われる形になるだろうと、誰が予想しただろう。

劣化したのは仕方がない。

だが「ミスタータイガース」になるのを自ら拒んだ男は、

ミスタータイガースになることなく、阪神を去ることになった。

この時点でまだ、行き先は決まっていない。

花道を阪神で飾れなかった鳥谷の記録をここで振り返っておきたいと思う。


鳥谷敬の略歴

改めてプロフィールから見ていきたい。

名前 鳥谷敬(とりたにたかし)

生年月日 1981年6月26日

出身地 東京都羽村市

身長 180㎝

体重 79㎏

聖望学園高~早稲田大~2003年自由獲得枠で阪神入り

右投左打 内野手

一応出身は東村山市となっているが、ぼくは羽村市とした。

というのは個人的な話になるが、町田でお世話になったクリニックの院長先生が大の阪神ファンで、羽村市出身であり、同郷の鳥谷を誇りとしていたからである。

実際鳥谷の小学校は羽村市だし、どっちでもいいよねってことで、ここは羽村市にしておく。

聖望学園進学後は3年夏に甲子園に出場して、彼はスター街道の道を行くことになる。高卒では指名漏れした鳥谷は、早稲田大学の人間科学部に所属。どうもスポーツ推薦の第1号だったらしい。

六大学野球では早稲田黄金時代の一角を担い、遊撃手として走攻守ともに注目され、日米大学野球の選抜にも選ばれている。

殆ど鳴り物入りといった感じで、阪神タイガースに入団。その時から背番号は1を与えられた。

鳥谷敬。プロ入り後の光と影

ルーキーながらも遊撃手というポジションを任された鳥谷。当時は藤本敦士を二塁コンバートさせるに至ったほど抜擢度が高かったと言える。

まあ、当時の阪神の早稲田大枠が優先的だったのは否めない。

プロとして鳥谷がその頃からショートが上手かったわけでもないし、当時の阪神ファンの多くがそれをどう思っていたかも、ぼくはよく分からない。けれどぼくの大阪の阪神ファンの友達はこう言った。

「あの時藤本がセカンドいって、鳥谷がショートとかいうても、オレ全然いいと思ってたしなあ」

鳥谷ファンだったからそう言ったのかも知れないが、結果的に鳥谷は「阪神の遊撃手」としての成功を収めることになる。

それはなぜなのか。

誰よりも早く球場入りし、誰よりも練習したからだ。ショートのポジションを自ら確立する為に鳥谷がしたことは物凄く果てしない努力の数々の結晶だった。

甲子園という、特殊なグラウンドで自らを痛めてでも彼は練習を辞めることはなかった。

打撃においても波がある選手と言われつつ、結果的にシーズン最低でも.280程度は保つというのが鳥谷の凄さだった。

ぼくは段々劣化が始まるころで、鳥谷が「地蔵」と呼ばれ始める頃からしか、鳥谷のコトはよく見ていないのが正直なところだけど。

けれどあの頃は移籍した福留とともに、若手より先に球場に来ていたのが福留と鳥谷だったと言う。

福留も練習好きだから今のポジションがあるのだと思う。糸井もそうだろう。

鳥谷というかつての名遊撃手は、影のとんでもない練習量から成り立ったものだ。

鳥谷敬。斜陽の時

                 (ぼくが初めてデコユニを作ったのは鳥谷でした。(笑))

ただ元から膝に爆弾を抱えていたようなものの鳥谷は、怪我に見舞われても強靭な肉体で出場を続けた。

2017年に連続試合出場記録2位、そして2000本安打を達成するが、若い内野手の台頭もあり、出場機会は大幅に減り、安打数も激減した。

それも、良かったのか悪かったのか、ぼくには分からない。

金本前監督と何があったのかも、そんなことはファンには分からない。

結局のところ、鳥谷にはフロントという道も指導者という道もないまま、退団するに至ったのだから。

それは、鳥谷自身の強い意欲もあったのだと思う。

ファンはいつでも流行りが好きだし、打てない守れない者には興味を注がなくなる。

そりゃ、過去の栄光だけで好きでいられるかといったら、全員がそうではない。

ただ、寂しいな。

そう思わざるをえないのが、ぼくなりの印象だった。

まとめ・阪神退団後の鳥谷敬の行く先

(出典:https://www.daily.co.jp/tigers/)

日シリに向けたCSセカンドステージで、阪神は鳥谷の打席凡退を持って読売に敗戦し、シーズンを終えた。

なんとなく阪神らしいというか、球団の歴史そのものを表しているような気がしてならない。

それがどうだったかは別問題としても、今後の行方は気になるところではある。

最後まで縦じまのユニフォームが似合っていた、鳥谷敬という、ミスタータイガースになり損ねた男はどこへ行くのか。

噂ではロッテとオリックスが交渉しているとのコトだが。

個人的にオリックスに来るコトは歓迎したい。もし、そうなればの話だが。

戦力云々ではなく、若い選手が多いチームにあって、プロアスリートとしての自覚や在り方などを芯から理解している鳥谷のようなお手本が来てくれると、チームのやる気という活性化に繋がるだろうというのが、ぼく個人の見方だけ。

それに同調するヒトもいるだろうし、今更そんな「ロートル」は要らない、というヒトもいるだろう。

ただロッテよりも引っ越ししなくていいし、京セラは阪神出身なら慣れている球場でもある。

阪神とオリックスはわりと密接な関係ではあるからだ。

後は鳥谷自身がどう自分の道を決めるかだと思う。

ぼくは、どんな道を選ぼうが、鳥谷敬という人物から目を離さずにいるつもりだ。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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