プロ野球戦力外で思う、ファン心理が与えるものと業界の厳しさ

思うがままコラム

プロ野球シーズンが終わり、10月に入るとポストシーズンに関係がある一部の球団を除いては戦力外通告の時期が必ずやってくる。

そしてあるものは戦力外となり、プロ野球という世界から永遠に去って行く者もいれば、また別の球団に移籍したり、社会人野球などで野球を続ける者もいる。

球団職員になる選手もいるし、その後の道は人それぞれ。

ただ、ファンにとっては寂しい時期でもあり、選手に対して非情な言葉が飛び交うのが現実である。

今回はその様を見て、ぼく自身の考えを少しあげてみたいと思う。

ファンの意見が広がる要因はネットがあるから

まず戦力外通告になりそうな選手について、ファンはあれこれ予想するし、

それを動画などやネットでアップする者がいる。

それでまた、アップされた動画を見て自分や他人がどう予想するか考えるファンが出てくる。

この時点で、ぼくは哀しい気持ちになるがそれは後においておく。

そして10月1日になると、プロ野球では戦力外通告が解禁されるわけなのだが、

ここでまたプロ野球ファンは各所で論争を起こす。

寂しい、哀しい、そう思う気持ちとは裏腹に必ず出てくる事柄がある。

「〇〇を切るなら△△を切れ」

というファンの声だ。

ぼくは、これに対して個人的には実に下らないと思っているけれども、

そういうファンの思考は、そもそもどこから来ているのだろうか。

心理学的に響く言葉と、心理学的に求める欲求

心理学的チックに言えば、人間の欲求で一番満たされていないものは

「承認欲求」

という説がある。

これをそう口走るファンに当てはめてみると大体同じような事、

つまり、そう唱えるファンは承認欲求を求めているのだろうな、という事が伺える。

欲求というものも、需要と供給である。

同じ仲間を求め、同じ欲求を満たしあえる人間が十分あれば、そこで吐いて恐らく終わりになるからである。

今はインターネットの時代で、インターネットがあるからこそ、

今起業するにはこんな貧乏すぎるぼくでも、起業出来ている。

この業界ですら、その承認欲求を満たす多くの読者のために

作り出されているようなものとも言える。

それは即ち、Googleで検索した結果で上位に出てくるように、

頭を始終悩ませて考えながら書いたものが、ネット利用者に伝わっていく。

ブロガーでGoogle先生のご機嫌を伺ってない人間はいないし、要はその繰り返しだからだ。

が、そのネットの発達で、「何気ない一言」でさえも、

ネットの世界に載ってあちこちで目に飛び込んでくるようになった。

だがプロ野球の試合は年間143試合もある。

だからファンは明日はどうなるかというのは、予測はついても予想の段階で終わる。

かつ選手が消えるわけでもないので、個人的に強い思い入れや出して欲しい選手が活躍するのを。

期待するだけで済む。

が、「戦力外通告」という言葉について、我々はどう受け止めるのか。

それはプロ野球界の各トップという、これまた限られた者から更に限られたものが出す結論を、

選手がクビですよと受け止める人事異動だ。

ファンにとって、それは

「もうこの選手は現役でこの球団では見ることが出来る可能性が限りなく低い」

ということを受け入れざるを得ない、強烈な衝撃を持った言葉なのだ。

この言葉がプロ野球を語る上において、どれだけの鋭さを持つのか。

その大きさを分からないファンが多いのではないだろうかと、個人的には思わざるを得ない。

ネットやゲームの世界と、ごく限られたリアル

これは何もプロ野球の戦力外通告の話に限ったことだけではない。

ファンであれば、例えば試合を見る度に毎試合毎試合、誰々を出場させるのはおかしいのでは?

というような声が簡単にネットに載ったりする。

それでまたネット上であーやこーや言い出す訳である。

だが、目の前で起きていることはリアルな世界で、プロ野球界というものすごく狭き門を通った限られた、

かつ選ばれし者だけが入れる世界で起きていることに、案外我々は気づいていない。

プロの有名なものなら音楽業界でも、他のスポーツ界でも何でも例えは同じかも知れない。

努力をして結果を出したものが全てという、狭き門の世界を我々は見るし、

そんなファンを獲得するのが、すなわちプロとしての仕事でもある。

だから、不甲斐ないことをする選手やチームがいるならある程度は叩いても構わない、と個人的には思っている。

十字架に晒された選手を、ファンが見ている

それはでも、敢えてその選手に期待を持ち、チームに期待を持つからこそ出てくる言葉だ。

しかし人事異動までに我々はファンの声が届くかというと、それはほぼない。

言うなれば上が勝手に決めること、で終わってしまう。

リアルの世界において、自分が突然会社からクビと言われたら衝撃が走るように、プロ野球の世界での戦力外通告というのは、刃を持った言葉なのだ。

それを見るのも、プロ野球が見せる世界であるからこそ、この選手とは来年契約しませんよという、チームとしてのクビ宣告を晒しているからこそである。

でなければひっそりと辞めさせている。

それが事実起こればファンだってもっと悲しい。

だから十字架に架けられるかのようにクビの選手は晒されるのである。

ごくわずかな、限られた世界で決められた事が、世間の目で晒される。それがプロ野球という世界である。

リアルの衝撃と、ネットやゲームとの違い

そこで冒頭あたりに書いた言葉を引っ張り出すと

「〇〇を辞めさせるなら△△の方だろ」

「いや※※だって同じでしょ」

というファンの意見なのか感想なのか、ただのはけ口なのか分からない言葉がネットを通じて知らない人間からどんどん飛び込んでくるのである。

おまけにまだ、この時点では戦力外通告は始まったばかりだから、次は誰々かもしれないという意見が出てくる。

ぼくが個人的に、こいつはクビだ、という「批判的断言」をすることが嫌いだというせいもあって、そういうそうだ、そうでない、という「断言」を持ってしての議論は、どの場合においても、どの場所においても避けるようにしている。

それは断言している以上永遠に終わらないことが、ほぼ目に見えているからである。

なので、殆どの場合は放置している。

書き手も複雑なのだが、断言していないのに断言していると取られる「誤解」を生むこともある。

それが人の信用を一気に落とす事にも誤解というものは、なりかねないと言える。

だが、分かりやすく書いていないものに、触れない若者が増えてきたのか、

分かりやすいものしか触れないから、段々難しい事について考えない要因にもなっている事もあると思う。

ネットやゲームの発達で忘れがちなこと

少し話がそれたが、そうやって刃のような言葉を持ってして承認欲求を満たそうとしている人間と、

それについてほとほとウンザリしている人間がいることがある。

それが、この季節プロ野球を見ている者たちの間では、延々と繰り返されるのが儀式のようなもので、きっと絶えることはないのだろう。

なぜならネットは形を変えてでも発展してもっと加速する。

この忙しない世の中で承認欲求を満たされない大人も子供も増えていく。

自分自身に自信がない人間は、大抵その波に埋もれて惑わされる。

個人的には、ファンが戦力外通告であーやこーやいうことに関しては、もううんざりしている。

あくまでもぼくも記者ではなく一人のファンだけども、残念だったな、哀しいな、今までありがとう。

この言葉しか毎年浮かばないかなという感じである。

ただこんなポンコツブロガーでもやはり人間なので気分がいい時と悪い時があるから、

時たまSNSでもうウンザリするだの、そういうことは他所でどうぞと書き込んでしまうこともある。

人間だから承認欲求が一番足りない。

それをぶつける世の中は仕方ないのかなとも思う。

ただ、戦力外というのは人生を変えるリアルな出来事だ。

まるでプロスピやパワプロみたいに、自分が使える使えない選手を育てたり、もう要らなければ捨てたりするのとは、訳が違う。

いわばそれを言い出したらキリがないことは、プロ野球を見てる限り沢山ある。

しかしだ。せめて、ただでさえ狭き門を潜り抜けて、フラッシュを浴びながら新人記者会見に臨んで、ガッツポーズをして写真に収まる。

その数年後、また人事でクビを晒されるのを駒のように見て、あれこれ主張し続けるのを辞めない。

そういうファンは少しでもいいから、減って欲しい。

何故なら物凄く厳しい世界だということを、ファンは時々忘れてしまうからだ。

プロ野球戦力外通告 まとめ

今回はプロ野球戦力外通告について思うことを綴ってみた。

勿論、これだって一人のファンが言うことだから、いや、そうじゃないでしょ。という人間が出てきてもおかしくないと思っている。

ただ、ぼくは今年から周囲の人間模様が少し変わって来た。

人生がただでさえ運ゲーだと思っている以前からの心友の意見に同意しているのに加えて、

月収が諭吉さん3桁枚貰ってるような人が周りにゴロゴロいるような世界に飛び込んだ。

それでもそんな人たちがごく僅かで、正しい努力と苦労と年数をかけた上に運ゲーで勝った人間のみだという事を知りつつ、敢えて、挑戦している。

だからこそ、プロ野球業界がやはり物凄く厳しい世界だって事が身にしみて分かった部分があるからだ。

この業界は普通にしてたらまず勝つことは出来ない。

それは、ぼくがいる今の世界でも同じだからだ。

そして、人間の欲求は絶えることはない。絶えるとしたら、人類が滅亡するときである。

それがある限り、デジタル世界では果て無き論争は終わらないのだろうなと思う。

 

終わりに、今までオリックスと中日を戦力外通告になった選手達へ。

お疲れ様。ありがとう。夢をみていた貴方達のことを、忘れる事はありません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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